ウェディング・ドレス (講談社ノベルス)のレビュー

受け付けられない
最強に気持ちが悪くなる作品。
男性には良いかもしれないが女性にはオススメ出来ない。

どう単純にするか
著者のメフィスト賞受賞作。
 2008年には講談社文庫化もされている。
 黒田研二氏はデビュー時からこういう作風だったのだな、と感心させられる。複雑怪奇に絡み合った物語が、何層にも重なりながら展開していって、最後は「なるほど」という結末に落ち着くのだ。
 単に複雑なわけではなく、最後にきちんと「腑に落ちる」ような単純さが工夫されている。良心的な作家だ。
 物語自体は陰惨。
うまいんだけど。。
読み易く、割とサクサク最後までいけちゃいます。
結婚目前のカップルに起きた事件を発端に、それぞれの視点で物語が
展開していくんですが、途中から読者が感じていくであろうズレ。
それが最後に解明されるわけですが、まあラストのダブルオチは
何となく分かっていたとしてもうまいやり方だと思います。

ネタバレになるので詳しくは書けませんが、読者に与えるズレの
感覚は面白かったです。何これ?パラレルワールドなの?みたいな。

ただ、やたら顔が似てる人物が出てきて読者にミスリードを与える部分や、
ありえないような密室トリック、殺人動機、祥子以外の人物描写の希薄さ等
首をかしげる部分も多いです。
ラストも無理矢理ハッピーエンドにしようとしてるような。。

ドンデン返し系が好きな人は楽しめると思います。
全ての真実が明かされる終盤は読み応えがあった
女性の祥子と男性のユウくん、二人の視点から物語が展開されていくのだが、途中からお互いの話がずれてくる。どちらの話が真実なのか分からないまま物語は終盤を迎え、最後に二人が再び出会うときに全ての真実が明らかになるのだが、どんどん引き込まれ一気に最後まで読んだ。1つの大きな事件を軸に、祥子の母の死、母が娘に伝えたかった想い、ユウくんの兄の行方など、様々な伏線が絡み合いながら全ての真実が一本の線につながる終盤は読み応えがあった。
よく書き込まれたミステリー
結婚式の日、
新郎が事故で亡くなったという知らせが新婦に届き、
新郎が教会に行ってみると、新婦は失踪しており、代わりにフィアンセだと名乗る男が2人いて、
・・・
次々に新しい謎が提示される入念に書き込まれたミステリーです。
ですが、密室殺人のトリックは・・・それはちょっと、無理かも
全体の謎は、まぁ、想定の範囲内でした。
最後は結婚のシーンですが、
そんな経験をした祥子が結婚する気になるかなぁ・・・。ユウ君も。
二人の将来がかなり心配です。