ペルソナ探偵 (講談社ノベルス)

ペルソナ探偵 (講談社ノベルス)

パブリッシャー
講談社
価格: ¥819

ペルソナ探偵 (講談社ノベルス)のレビュー

お見事
作家を目指す男女が、プライベートを秘密にするという約束の上で、同人誌やチャットでのやりとりをしていく…というストーリー。


はじめ短編集かなぁ?と読み進めていたのですが、段々とあれ?となっていき…ラスト見事に繋がりました。

全てが分かった上でもう一度読み返したくなりました。
むむむ
 2000年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。
 ネット上でしかお互いを知らないという文芸創作サークルと、そこで起こる奇妙な事件を描いたミステリ。
 途中までは、投稿された作品に秘められた「謎」を解くという趣向。この部分がちょっと物足りない。3つの謎が「管理人」によって解決されるのだが、どれもいまいち切れに欠けるのだ。
 そして、「小説」が現実の事件に結びつき、参加メンバーたちの意外な正体や人間関係が明らかになっていく。この部分は良くできていて、なかなか楽しかった。
 黒田作品としては、あまり「あく」がない一冊。
良く出来た短編集かと思いきや
作家を志す6人が集うネット上のチャットルーム。彼らが作る同人誌上の短編の中の3篇という形で第3話まで進み、最終話で、全体が繋がって結末へ。
お見事です!

氏の作品は初めて読みましたが、一遍に気に入りました。

丁寧
各挿話も短篇としてそれぞれ独立して読める。出来も良い。そして、その各短篇が布石となって大きな謎が解明されるという結構も、ありがちだが、丁寧で粗も少ない。