嘘つきパズル―究極の名探偵誕生 (白泉社My文庫)のレビュー

おげれつ本格の最高峰!(笑)
豪華客船の難破により、ある孤島に流れ着いた間男(はざまくろお)と乗客たち。しかしその島には、異様な能力を持つ、ある怪物が生息していた。怪物の怒りを買った間男たちを襲う、「呪い」の正体とは……

と書くと、まるでシリアスなホラー小説のようですが、だまされてはいけません。脱力ギャグとくだらない駄洒落連発のお笑い小説、しかしてその実態は、独自の論理を盛り込んだ、精緻な本格ミステリなのです。

あまりの馬鹿馬鹿しさにあきれながら読んでいると、いくつもの伏線に裏付けられた、意外な結末に足をすくわれます。そう、あなたが「くだらねー」と鼻で笑ったそのギャグさえ、実は謎を解く鍵なのかもしれません……

本格ミステリ好きもそうでない方も、是非、御一読を。